南野拓実はなぜモナコで出場機会を失ったのか 移籍金22億円に対してフランスで厳しい評価 (4ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by Getty Images

【残り6試合で最後のアピール】

 それでも、今回のRCランス戦でピッチに立った南野は、後半アディショナルタイム5分まで、上々のパフォーマンスを見せていた。

 約18分のプレーの中で、13度もプレー機会を作り、シュート3本を放ったほか、いくつかのチャンスに絡み、前線のスペースでCBやボランチからの縦パスを何度もレシーブ。クレマン監督が前線中央でのプレーを割り当てたことが、間違いではなかったことを改めて証明した。

 たしかに3点リードしていた相手のプレー強度や集中力が低下気味だったことは、加味する必要はある。だが、プレーのフィーリング自体は悪くない。少なくとも、複数ポジションでプレーが不安定だったシーズン前半戦よりは、安定感が出てきたことは確かだ。

 あとは、数字である。今後、モナコに残されているのはリーグ6試合。そのなかには、リール、リヨン、レンヌといった、ヨーロッパへの切符を競い合っているライバルたちとの対戦もある。

 どのタイミングで、どういったシチュエーションで南野にチャンスがやってくるかは、神のみぞ知る──。ではあるが、残された6試合で得点やアシストを少しでも上積みできるかが、加入初年度の印象を大きく変えることになるはずだ。

プロフィール

  • 中山 淳

    中山 淳 (なかやま・あつし)

    1970年生まれ、山梨県出身。月刊「ワールドサッカーグラフィック」誌編集部勤務、同誌編集長を経て独立。スポーツ関連の出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行なうほか、サッカーおよびスポーツメディアに執筆。サッカー中継の解説、サッカー関連番組にも出演する。近著『Jリーグを使ってみませんか? 地域に笑顔を増やす驚きの活動例』(ベースボール・マガジン社)

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