セリエでまたもスキャンダル。13位まで順位を落としたユベントスに何が起きているのか (4ページ目)

  • 利根川晶子●文 text by Tonegawa Akiko
  • photo by Nicolo Campo/LightRocket via Getty Images

 明るいニュースもないではない。ここまで多くのケガ人を抱えてきたユベントスだが、少しずつだが復活してきていることだ。ラツィオ戦で戻ってくると期待されていたポール・ポグバはまた筋肉を傷めて出場することはかなわなかったが、この試合でフェデリコ・キエーザ&ドゥシャン・ヴラホヴィッチのコンビがついにユベントスデビューを果たした。彼らはフィオレンティーナのユース時代から共にプレーしてきた仲で、そのコンビネーションを期待してユベントスが昨年の冬にヴラホヴィッチを引き抜いた。だが、一方のケガが治るともうひとりがケガをするということが続き、なかなか共にプレーすることができなかったのだ。

 また、司法の面でも希望は残されている。上訴を予定している保証委員会にもし主張が認められれば、15ポイントが戻ってくる可能性もある。そうすればまた一躍スクデット争いに返り咲くことも夢ではない。

 その時のためにも、ユベントスは着実に1試合1試合を勝っていく必要がある。次のサレルニターナ戦は火曜日(現地時間)に行なわれるが、シーズン前半の対戦では引き分けている。順位としてはユベントスの3つ下でポイント差は2。これからはユベントスにとってすべての試合がビッグマッチとなるだろう。

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