カタールW杯のベストイレブンを識者5人が選定。「新時代の守備者」「安定した技術とハードワーク」「問答無用の活躍」 (5ページ目)

【アルゼンチンの中盤の要を選出】

浅田真樹(スポーツライター)

この記事に関連する写真を見るFW/エムバペ(フランス)、メッシ(アルゼンチン) 
MF/ガクポ(オランダ)、グリーズマン(フランス) 
MF/マック・アリスター(アルゼンチン)、エンソ・フェルナンデス(アルゼンチン) 
DF/ペリシッチ(クロアチア)、マルキーニョス(ブラジル)、アムラバト(モロッコ)、ハキミ(モロッコ) 
GK/シュチェスニー(ポーランド)

 まずメッシとエムバペについては、説明不要だろう。どちらも今大会の顔であり、正直、外す理由が見つからない。

 優勝したアルゼンチンからは、中盤の要となったエンソ・フェルナンデスとアレクシス・マック・アリスターのふたりを選出。彼らなくして、初戦黒星スタートとなったチームの驚異的な巻き返し優勝はなかったはずだ。

 同様に、準優勝のフランスからもグリーズマンは外せない。攻撃のみならず、守備においてもチームへの貢献度は極めて高かった。

 また、チームはベスト8で敗退したものの、オランダの新鋭コーディ・ガクポは、今大会で鮮烈な印象を残した新星。スケールの大きさを感じさせ、今後が楽しみな選手だ。

 ともに準決勝で敗退した、クロアチアからはペリシッチを、モロッコからはハキミとアムラバトをそれぞれ選出。すでに中盤から前は飽和状態のため、ペリシッチはいくつかの試合でこなした左SBで、アムラバトは急造でこなしたCBに回ってもらうことにした。

 そして最後に残った、もうひとりのCBにはマルキーニョスを、GKにはシュチェスニーを選んだ。

 前者はいとも簡単に個で相手を封じ込めてしまう凄みを感じたし、後者はサウジアラビ戦での"PKセーブからのこぼれ球のシュートセーブ"がかなり印象的。GKはほかにもモロッコのボノ、クロアチアのリバコビッチら、ライバルが多かったが、生で見た時のインパクトを重視させてもらった。

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