強いオレンジ軍団が帰ってきた。セネガルに快勝したオランダは3位になった2014年大会より「力は上」と指揮官も胸を張る (3ページ目)
また、ファン・ハール監督が「メンフィスがプレーしたことが重要だった」とも話しているように、右足のケガの影響で先発メンバーから外れたエースストライカー、メンフィス・デパイが後半途中から出場し、上々の動きを見せたことも今後を見据えると好材料。
オランダが属するグループAは、開催国のカタールを除けば、セネガル、エクアドルと好チームがそろい、大会前に予想された以上にレベルは高いが、今のオランダなら、確実に抜け出してくるに違いない。
「よりエモーショナルで、ふだんのゴールとはまったく違うものだった」
ワールドカップデビュー戦にして、自身初ゴールとなる貴重な決勝点を決めたガクポは、歓喜の瞬間の気持ちをそう表現した。
前回の2018年ロシア大会ではヨーロッパ予選で敗退し、本大会出場を逃したオランダ代表。その分、ワールドカップ経験者は少ないが、それでも実力者が居並ぶチームは優勝候補と呼ぶにふさわしい。
いよいよ世界の頂点に立つべく、オレンジ軍団がワールドカップに帰ってきた。
【著者プロフィール】浅田真樹(あさだ・まさき)
フリーライター。1967生まれ、新潟県出身。サッカーのW杯取材は1994年アメリカ大会以来、2022年カタール大会で8回目。夏季五輪取材は1996年アトランタ大会以来、2020年東京大会で7回目。その他、育成年代の大会でも、U-20W杯は9大会、U-17W杯は8大会を取材している。現在、webスポルティーバをはじめとするウェブサイトの他、スポーツ総合誌、サッカー専門誌などに寄稿している。
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