マンチェスター・シティ、リバプール、レアル・マドリードら欧州サッカー注目10クラブの新布陣。今季躍進するクラブ、選手は? (2ページ目)

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi

チェルシー(イングランド)

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FW:スターリング(ブロヤ)
MF:マウント(プリシッチ)、ハフェルツ(ツィエク)
MF:ククレジャ(チルウェル)、ジョルジーニョ(ギャラガー)、カンテ(コバチッチ)、ジェームス(ロスタフ=チーク)
DF:クリバリ、チアゴ・シウバ(チャロバー)、アスピリクエタ
GK:E・メンディ(ケパ)

 ロシア軍のウクライナ侵攻が始まったことによりオーナーが交代し、その影響もあってアントニオ・リュディガー、アンドレアス・クリステンセンというセンターバック(CB)の主力が2人抜けた。カリドゥ・クリバリでひとり分は補填できたが、ベースが3バックだとすれば、ベテランの多い最終ラインの選手層は気にかかるところ。

 一方、チームにフィットしなかったロメル・ルカクとティモ・ヴェルナーの放出は人員整理と捉えられ、トーマス・トゥヘル監督はより機動力のあるラヒーム・スターリングを加え、プレッシングフットボールを突き詰めていくだろう。

 シティとの争奪戦を制して獲得したマルク・ククレジャ、ローン先で逞しくなって帰ってきたコナー・ギャラガーとアルマンド・ブロヤの若手も楽しみだ。

レアル・マドリード(スペイン)

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FW:ヴィニシウス(アザール)、ベンゼマ(マリアーノ)、バルベルデ(ロドリゴ)(アセンシオ)
MF:クロース(セバージョス)、モドリッチ
MF:カマビンガ(チュアメニ)
DF:F・メンディ(リュディガー)、アラバ(バジェホ)、ミリトン(ナチョ)、カルバハル(ルーカス・バスケス)
GK:クルトワ(ルニン)

 欧州制覇の回数を史上最多の14(次点はミランの7)に更新した"白い巨人"は、昨オフに迎えたエドゥアルド・カマビンガに続き、若きフランス代表MFオーレリアン・チュアメニを獲得。この流れは長年中盤に君臨してきた3人のベテラン、ルカ・モドリッチ、トニ・クロース、カゼミーロの次の時代を見据えたものだろう。実際、ここにきてカゼミーロのマンチェスター・ユナイテッド移籍が発表された。

 欧州屈指の若手MFの2人が彼ら超一流から学ぶものは計り知れず、いずれ迎える世代交代もスムーズに進められるはずだ。昨季優勝したラ・リーガで2番目に失点の少なかったチームは、最終ラインにアントニオ・リュディガーを迎えてさらに充実。数少ない懸念材料は、エースのカリム・ベンゼマの控えくらい。

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