PSGの新体制にスター選手も戦々恐々。ネイマールさえもオフを早々に切り上げチームに合流 (4ページ目)
ジャパンツアーは改革の第一歩
ただ、就任会見で「妥協はしない」と宣言したガルティエ監督には自信に満ちあふれている。その背景には、アル=ヘライフィー会長からお墨つきをもらったカンポスという後ろ盾があることはもちろん、何よりもクラブが新しい方針を宣言したことが大きく影響していると見ていい。
逆に戦々恐々としているのは、新銀河系軍団を形成する選手たちのほうだ。会長の発言と現場の体制が刷新されたことで、誰にもポジションが約束されていないことを察知したのか、あのネイマールまでもが予定を早めてチームに合流。メッシやセルヒオ・ラモスらとともに、さっそく緊張感あふれるトレーニングで汗を流している。
ガルティエ監督としては、その緊張感をできるだけ長く維持しながら自らのスタイルを植えつけられるかが、今後チームを統率するための最大のカギになるはず。そういう点では滑り出しは上々で、少なくともW杯の冬開催によって異例の過密日程となるシーズン前半戦で期待を裏切る可能性は低いと思われる。
いずれにしても、メッシやセルヒオ・ラモスの契約期間を考えても、PSGが新銀河系軍団を形成するのは、最短であと1年。転換期を迎えたPSGがアル=ヘライフィー会長の目論見どおりに改革を進められるのかも含め、その第一歩となるジャパンツアーは世界のサッカーファンの注目を集めるだろう。
>>第4回につづく>>
【フォーメーション】豪華な4−3−3で構成された2021-22シーズンのパリ・サンジェルマン
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