来日直前のPSGで深刻な問題。ネイマールは非難の的で移籍話が再燃、正念場を迎えた (2ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

OBからの批判相次ぐ

「ネイマールはなかなか練習に来ないし、時には酒の匂いをさせながら練習場にやって来ることがある」

 とんでもない発言だが、これに対してネイマールの父親も弁護士も何のリアクションも起こしていない。ということは、やはり事実だったのではないかと言われている。

 フランスの元選手たちもネイマールには手厳しい。なかでも現役時代はモナコなどでプレーし、現在は指導者の立場にあるローラン・クルビスはネイマール批判の急先鋒のひとりだ。『RMCアフターフット』というラジオ番組や、スポーツ誌『レキップ』のインタビューでこう語っている、

「ネイマールはメッシより4歳若いのに、ピッチに立っている姿はまるで10歳も年上に見える」

「かつてネイマールは最も重要な選手のひとりだったが、今は監督が最も持ちたくない選手となってしまった」

 元フランス代表のジェローム・ロタンも、相変わらず派手なネイマールのライフスタイルに苦言を呈している。

「ケガを治すためにブラジルに帰ったのに、彼のインスタはパーティーと徹夜ポーカーだ。考えうる限り最悪の若者へのお手本だ。PSGは即刻ユニホームを脱がせるべきだろう」

 昨年11月末、ネイマールは左足首の靱帯を損傷すると、ブラジルにリハビリ目的で帰国した。クリスマスや新年をそこで過ごしたが、彼のインスタにポーカーで遊ぶ姿や松葉杖をついてカウントダウンパーティーに出ている様子が投稿され、非難の的となった。

「これは50%しか試合に出ず、平均ゴールも今までのシーズンより少ない選手のすることではない。自分が以前より冴えてないことをネイマールは自覚すべきだ。歳をとれば運動神経も衰えるし体重も増える。これまでと同じ生活をしていてはいけない。馬鹿なことをして、25歳の時と同じスピードでコンディションを取り戻すことはできないのだ」(ロタン)

 こうした非難はフランスだけでなく、今やブラジルにまで飛び火している。元バレンシアやリバプールのDF、ファビオ・アウレリオは自身のSNSにこう投稿した。

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