2022.07.13

ネイマールにとって最後のチャンス。メッシ、エムパベとの微妙な関係でPSG残留か

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

ネイマール危機、再び(後編)
前編を読む>>

 パリ・サンジェルマン(PSG )のアル・ケライフィ会長の発言をきっかけに、にわかに真実味を帯びていった今夏のネイマール移籍説。それにしても、もしネイマールが移籍するとしたらいったいどこへ行くのだろうか?

 バルセロナはまずないだろう。これまでもネイマール復帰反対を唱えてきたバルセロナの最大のペーニャ(サポーターグループ)は、今回、移籍の噂が流れると再び声明を発表した。

「何があろうともバルセロナにネイマールが戻ることには断固反対する」

 ネイマールがバルセロナに泥をかけるような形でパリに行ったことを、彼らは決して許さない。これまでバルセロナのサポーターが一番憎んでいた選手はフィーゴだったが、ネイマールはそれ以上だとも言われている。

 サポーターだけではない。バルセロナのふたつの日刊紙『ムンド・デポルティーボ』と『スポルツ』も「バルセロナがネイマールを取り戻そうとするのは大きな間違いである」と書いている。

ブラジル代表と日本代表の一戦に出場したネイマール photo by Sano Mikiブラジル代表と日本代表の一戦に出場したネイマール photo by Sano Miki この記事に関連する写真を見る  実際、ネイマールの莫大な移籍金を払えるチームはそうはいない。最大の候補はチェルシーだ。新オーナーはクリスティアーノ・ロナウドとネイマールのふたりをそろえるという一大プロジェクトの構想を持っていると言われている(このふたりが合うとは到底思えないが)。代表のチームメイト、チアゴ・シウバもネイマールを誘っている。しかし、チェルシーの監督はトーマス・トゥヘルだ。かつてパリでネイマールにてこずったことを、彼は忘れてはいないだろう。

 もうひとつの可能性はニューカッスルだ。ニューカッスルは昨年の10月からバックにサウジアラビアのスポンサーがつき、一躍金持ちチームとなった。しかし、カタールとサウジアラビアは犬猿の仲だ。PSGがニューカッスルにネイマールを渡すことは非現実的だ。

「CR7(クリスティアーノ・ロナウド)が抜けた穴にネイマールを」と、マンチェスター・ユナイテッドが狙っているという噂があるが、明確な目的がない限り、ネイマールを獲得するのはリスクも金額も高すぎるだろう。