ドイツのイングランド戦のゴールシーン。見事なボジショナルプレーに日本はW杯で対応できるか (2ページ目)
Answer
隣のキミッヒを経由してフリーになったホフマンへ縦パス
イングランドの守備に歪みが生まれた最初のポイントは、ハヴァーツが巧みなポジショニングでパスを受けたところだ。
ハヴァーツは隣のキミッヒへ渡し、そこからフリーのホフマンへ縦パスを入れてゴールこの記事に関連する写真を見る ボールを保持するドイツに対して、イングランドはプレッシャーをかけに行っていた。この時、ドイツの右サイドバックのクロスターマンに対して、守備時に左サイドハーフとなるラヒーム・スターリングがプレスに出ていた。
そこでデクラン・ライスの左脇にスペースが生まれ、ハヴァーツはトップから下りてそのスペースにポジションを取っていた。イングランドの中盤は背後を取られ、キミッヒからパスが入ると、もともとマークについていたセンターバックのマグワイアが釣り出される形となった。
これを起点にマグワイアが空けたスペースに右ワイドのホフマンが入ってくる。そこにキーラン・トリッピアーがついて行きたかったが、クロスターマンが駆け上がってくるのが見えていたため、ホフマンを中央の味方に任せるしかなかった。
しかし、中央のジョン・ストーンズはトーマス・ミュラーを見ているため動けず、ホフマンはそのまま浮いた存在となった。
そしてハヴァーツからパスをもらったキミッヒが、フリーのホフマンへ縦パス。ワンタッチで振り向いたホフマンが素早くシュートを放って先制点となった。
カタールW杯では、日本と初戦を戦うドイツ。日本と同じく4バックを採用するイングランドを見事に攻略したシーンだった。個の能力だけでなく、ポジションでも巧みに優位を作るドイツに対して、日本がどのように守るかは大きな課題になるだろう。
◆【動画】UEFAネーションズリーグ ドイツvsイングランド ハイライト
(ドイツのゴールシーンは2分21秒~2分56秒)
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