プレミアリーグのベストイレブンを英国人記者が厳選。「完璧以上の出来」「手がつけられない」と評された選手たち (2ページ目)
悠々と残留できたチームの中心
MF/コナー・ギャラガー(クリスタル・パレス/イングランド)
今季に新天地を求めた選手のなかで、もっとも活躍したひとり。期限付きで加入して優れたプレーを見せ続けただけに、クリスタル・パレスは今季終了後、チェルシーに返却することになるだろう。
それは痛恨に違いないが、今季開幕前には降格候補と目されていたチームだ。そう思うと、パトリック・ビエラ新監督の下で若いチームに生まれ変わったクリスタル・パレスが、悠々と残留できたことを喜ぶべきで、その中心にはギャラガーがいた。
彼の積極的なプレーは、チームにポジティブな空気を生み出し、仲間にもハードワークを促す。タイミングよくパスを呼び込み、攻撃を組み立てる一方、守備時には敵の懐に鋭く入って球を奪う。
白眉はマンチェスター・シティを2-0で下した10月の一戦。先制点をお膳立てし、自ら追加点を奪い、翌月には代表初キャップを刻んだ。
FW/モハメド・サラー(リバプール/エジプト)
アフリカ・ネーションズカップから戻ったあとはゴールが減ったものの、前半戦は手がつけられなかった。
プレミアリーグとチャンピオンズリーグという至高の舞台で、シーズン開始から12試合で無得点はたったの1度(15得点・6アシスト)。その流れの最後は、マンチェスター・ユナイテッドの敵地で史上最大の大勝(5-0)を飾った一戦でのハットトリックだった。
ユナイテッドからはさらに2得点を奪っているが、今季のベストはおそらくマンチェスター・シティ戦のゴールだろう。いや、同じようなスラロームのドリブルから次戦のワトフォード戦でもネットを揺らしているので、そのどちらかとなるか。
双方とも、ひとりで何人もの守備者に囲まれても打開できることを証明した、スーパーゴールだった。
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