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香川真司が語る、自身のポジションの最適解。「みんな10番をイメージしがちだけど、8番が一番合っている」 (4ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

「いや、意識自体は変わってませんよ。というのも、サラゴサ時代も僕は4−3−3のインテリオールでプレーしたいと思っていて、実際プレーオフでもそのポジションでプレーしていましたし。

 もっと言えば、ドルトムント時代や(ハビエル)アギーレさん時代の代表でも経験していますから。その頃から常にインテリオール、8番でプレーすることの楽しさを感じていましたし、そこが自分に一番合っていると感じていたので。

 もちろんみんなは、ドルトムントや代表で僕が10番としてプレーしていた頃をイメージしがちかもしれないですけど、それはそれとして、僕のなかでは以前からボールによく絡めて、前にも行けて、攻守両面に関われるポジションとして、インテリオールが自分に一番合っていると思ってやっています」

---- 少しパブリックイメージとのギャップがあるんですね。

「そうですね、そう思われがちですよね(笑)。でも、そこは気にしていません」

---- 8番の楽しさはどんなところにありますか?

「やっぱりインテリオールはボールに触れる回数がトップ下よりも明らかに多いですし、場合によってはトップ下のエリアでボールを受けることもできる。だから、両方できるというか、自由度が上がるという感覚があります。

 わかりやすい例として、アギーレさんの日本代表で言わせてもらえば、ハセさん(長谷部誠)が6番で、ヤットさん(遠藤保仁)が8番。

 ヤットさんはわりと作る作業で、僕は10番のポジションでプレーしましたが、たまに僕が8番的に作って、代わりにヤットさんが10番に上がるとか。そのバランスが感覚的にうまくやれる人が集まると、すごく面白いサッカーができると、当時から感じていました。

 ドルトムント時代も、(イルカイ)ギュンドアンや(ユリアン)ヴァイグルと一緒にプレーして、そういったバランスがオートマティックにできていました。僕が下がってボールを受けてから前に入って行けるということを、自然にみんなが見てくれていましたしね。

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