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「崩しの教科書」マンチェスター・シティ。ゴールへのカギ、ポケット攻略のお手本を見せた (2ページ目)

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

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外のスターリングに展開。ギュンドアンが裏でボールを受けクロス

 シティが洗練されたポジショナルプレーによる鮮やかな崩しで、得点したシーンだ。

 ベルナルド・シウバからパスを受けたジンチェンコがシステマチックに展開したのは、タッチライン際で幅を取るスターリングだった。

ジンチェンコは外のスターリングへ。裏へ走ったギュンドアンが縦パスを受け、クロスからゴールしたジンチェンコは外のスターリングへ。裏へ走ったギュンドアンが縦パスを受け、クロスからゴールしたこの記事に関連する写真を見る スターリングに展開されたことで、ノリッジは右サイドバック(SB)のマックス・アーロンズが釣り出される。センターバック(CB)のグラント・ハンリーは中央を空けられず、スライドしきれなかった。

 そしてSBとCBの間が大きく空いた隙を突いて、走り込んだのがギュンドアンだ。ハーフスペースを抜けて左のポケット(ペナルティエリア内のハーフスペース)を取り、スターリングがこれもシステマチックにパスを入れた。

 流れるように左サイドを深くえぐったギュンドアンが中央へクロスを入れると、混戦のなかをフォーデンが押し込んで2点目となった。

 素早いサイドチェンジから幅を取ってポケットを攻略する。お手本のような崩しに、ノリッジはなす術がなかった。

 シティはミッドウィークに開催されたチャンピオンズリーグでも、スポルティングに5-0で圧勝。今後もどんな試合を見せてくれるのか注目だ。

◆【動画】プレミアリーグ ノリッジvsマンチェスター・シティ ハイライト
(2点目のゴールは1分21秒~53秒)

◆【図】2021-22シーズン中間地点 欧州トップ10クラブフォーメーション

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