コンテ監督のトッテナム改造。得意の5トップ攻撃が猛威を振るう

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~

【Question】
ルーカス・モウラに縦パスが入ったあと、トッテナムはどのように崩したか?

 プレミアリーグ第19節、トッテナムがホームにクリスタルパレスを迎え、3-0で快勝した。第11節からアントニオ・コンテ新監督体制となったトッテナムは、リーグ戦4勝3分(2試合中止)で負けなしと復調の兆しを見せている。

 前監督下では歯車が狂い、5勝5敗と不安定な試合が続いたが、コンテ監督となって攻守にソリッドなチームが戻ってきた。

 コンテサッカーの特徴である3-4-3システムをベースに、両ウイングバックが広範囲に上下動するスタイルは健在で、この試合も両ワイドの働きはキーとなっていた。

 今回はそのウイングバックが絡んだ、先制点のシーンをピックアップする。

相手が寄せてくるなか、下がってパスを受けたルーカス・モウラはこのあとどうしたか相手が寄せてくるなか、下がってパスを受けたルーカス・モウラはこのあとどうしたかこの記事に関連する写真を見る 前半32分、ルーカス・モウラが前線からハーフレーン上をやや下がった位置にポジションを取ると、ピエール=エミル・ホイビュアが鋭く縦パスを入れた。そこへ相手の左センターバック(CB)のジェームズ・トムキンスが寄せにくる。

 次の場面でルーカスはどのようにして打開したか、というのがQuestionである。

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