コンテ監督のトッテナム改造。得意の5トップ攻撃が猛威を振るう (2ページ目)
【Answer】
右サイドへ出してからスペースへ走り込み、リターンを受けて抜け出した
1トップのハリー・ケインが中央、2シャドーのソン・フンミンとルーカスがハーフレーンに立ち、両ウイングバックを高い位置に上げて、前線に5人を並べる攻撃はコンテサッカーの特徴である。
右サイドへボールが入ると、ハーフレーンにできた相手のギャップを突いて走り込み、リターンを受けてアシストこの記事に関連する写真を見る そのなかでシャドーに縦パスを入れて相手を食いつかせ、ウイングバックとサイドを崩すのはパターンのひとつで、このシーンはルーカスと右サイドのエメルソン・ロイヤルのコンビネーションがキーとなった。
ホイビュアからルーカスへ縦パスが入り、トラップが浮いたところへトムキンスが寄せて足を出したが、そのこぼれ球がエメルソンへと渡った。次の瞬間、ルーカスはトムキンスが空けたスペースに走り込み、エメルソンからのスルーパスを呼び込んだ。この入れ替わりがポイントである。
抜け出したルーカスに相手の右CBのヨアキム・アンデルセンがカバーに走ると、中央でケインがフリーとなった。前線に5人が並ぶことで、クリスタルパレスの4バックは数的不利になる。ボールとは逆サイドのひとりのマークを捨てたとしても、このようにひとりがずれるとフリーの選手が生まれてカバーしきれなくなる。トッテナムにとっては、コンテのスタイルの強みが出たシーンだ。
ボールに追いついたルーカスはワンタッチでクロスを入れ、ケインがダイレクトで蹴り込んで先制点となった。
2点目もエメルソンがサイドをえぐり、ルーカスのヘディングでの得点をアシストした。5トップというコンテサッカーの戦術が機能し、トッテナムの復調を象徴するような試合だった。
◆【動画】プレミアリーグ トッテナムvsクリスタルパレス ハイライト
(トッテナムの先制点は1分47秒~2分29秒)
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