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マンチェスター・シティの7発圧勝が話題に。デ・ブライネのゴールに見る完璧な崩しのカラクリ (2ページ目)

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

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フォーデンが空けたスペースに、デ・ブライネが走り込みスルーパスを受ける

 マンツーマンマークをベースに相手へプレッシャーをかけるリーズに対し、シティが終始、ポジショナルプレーと個のクオリティによって圧倒した試合だった。3点目はまさにそれを象徴する得点だった。

フォーデンが空けたスペースにデ・ブライネが走り込み、スルーパスを受けたフォーデンが空けたスペースにデ・ブライネが走り込み、スルーパスを受けたこの記事に関連する写真を見る ディアスがボールを持った瞬間にフォーデンがリーズの最終ラインから下りて、ボールを呼び込んだ。それに対してリーズは、サイドバックが本職ながらこの試合ではセンターバックに入ったエイリングがついていった。

 フォーデンがエイリングを釣り出しながらボールを受けに来たことで、リーズの右センターバックのエリアにスペースが生まれた。それを確認しながらパスを受けるフォーデンは、ワンタッチで手前のロドリへボールを落とした。この釣り出す動きと落としが決定的だった。

 フォーデンがパスを出した瞬間に、デ・ブライネはスペースへ走り出す。ロドリはその動き出しを捉えながらファーストタッチで前へボールを運ぶと、デ・ブライネにスルーパスを出した。

 リーズはディエゴ・ジョレンテ、ジェイミー・シャクルトンが詰めに行くが、コース、スピードともに絶妙なロドリのスルーパスで抜け出したデ・ブライネが決めて3点目となった。

 フォーデンの洗練されたスペースメイクとロドリのパス、デ・ブライネのスペースを突く動き出しと、トップスピードでもブレないクオリティの高いフィニッシュによる見事な得点だった。

◆【動画】プレミアリーグ マンチェスター・シティvsリーズ ハイライト
(シティの3点目は2分19秒~59秒)

◆2021-22 欧州トップ10クラブ フォーメーション

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