2021.11.20

南野拓実vs冨安健洋はマッチアップか。リバプールvsアーセナルの上位決戦で両者にリーグ初ゴールの期待

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi
  • photo by Getty Images

 今週末、プレミアリーグで久しぶりの日本人対決が実現するかもしれない。もっとも、我々としては同胞たちの対戦を期待するが、試合そのものの注目度も実に高いものだ。

プレミア上位決戦で日本人対決が見られるかプレミア上位決戦で日本人対決が見られるか この記事に関連する写真を見る  過去の日本人対決は少なくとも片方は中堅クラブだった。しかし今回は南野拓実の所属先リバプールが、冨安健洋を擁するアーセナルを本拠地に招く。どちらも言わずと知れたビッグクラブで、現在の順位も4位と5位。今節唯一の上位勢対決に、ふたりの日本代表選手は出場するだろうか。

 アウェーチームの冨安は、アクシデントでもない限り、先発するに違いない。先のふたつの日本代表戦でも安定したハイパフォーマンスを披露し、連続無失点に貢献した23歳のDFは、アーセナルでは不動のライトバックを担っている(代表ではセンターバック)。

 今年9月の入団以来、リーグ戦の全8試合に先発しており、6勝2分と負け知らず。チームがその前に3連敗を喫していたことを踏まえると、名門の救世主のひとりと言っても過言ではない。

 9月のチーム最優秀選手に選ばれた冨安には、各方面から称賛の声が止まない。同僚の守護神アーロン・ラムズデイルが「最高の男だ」と讃えれば、指揮官のミケル・アルテタは「うちのバックラインに平静をもたらしてくれるトッププロフェッショナルだ」と同調する。

 さらにガナーズ(アーセナルの愛称)のレジェンドDFトニー・アダムスやソル・キャンベルはもちろん、かつて宿敵マンチェスター・ユナイテッドでプレーしていたギャリー・ネビルなど、多くの識者がその優れたプレーと人間性に賛辞を送っている。ただ、地に足のついた彼なら、どんなに褒められても、舞い上がったりはしないだろう。

 堅実な守備を最大の特長としながらも、攻撃面でもスピードやキックで違いを作る。そんな冨安が、プレミアリーグで初得点を記録する日はそう遠くないかもしれない。