メッシ、ロナウドの移籍で欧州サッカーが変わる? 今季CLの見どころはここだ (3ページ目)
メッシが抜けたE組のバルサは、バイエルンとともに2位以内を確保する可能性が高い。メッシが在籍した昨季までのバルサは、格好の標的だった。ほとんどのチームがバルサを格上と見なし、打倒バルサの精神で向かってきた。バルサは受けて立たざるを得なかった。その構図が、メッシがいなくなった今季は崩れると見る。
スペインリーグはともかく、CLの舞台においてバルサは、これまでになくラクに戦えるはずだ。番狂わせを起こされる側から、番狂わせを起こす側へ。十字架を背負う強豪から、身軽な好チームへ立ち位置を変えることができれば、先述の優勝候補にとっても厄介な存在になるだろう。
D組のレアル・マドリードも、落選の危機はなさそうだ。こちらは、キリアン・エムバペ(PSG)という大物の獲得を狙っている。バルサとは異なり、金満クラブに対し、従来のビッグクラブ路線で対抗する構えを見せている。
幸運はどの路線を行くチームに待ち受けるのか。メッシがバルサからPSGに移籍したことで、欧州サッカーにはどのような変化が生じるか。時代は本当に金満クラブ絶対の時代に突入していくのか。
そして最後に少し嘆きたくなるのは、日本人選手の惨状だ。もし南野がリバプールを去ることになれば、今季のチャンピオンズリーガーはゼロになる。欧州組の数が増えたことを無邪気に喜ぶ時代は終わった。欧州のトップレベルとの差が開いている現状を見つめるべきである。
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