2021.07.01

メッシ、ネイマールが絶好調。コロナ禍のコパ・アメリカで際立つ2強

  • 三村高之●文 text by Mimura Takayuki
  • photo by Reuters/AFLO

 ブラジルで開催中のコパ・アメリカはグループリーグが終了した。それぞれ5カ国で構成される2つのグループから4カ国が勝ち上がれるという甘いファーストラウンドで脱落したのは、順当ともいえる実力下位のボリビア(グループA、勝ち点0)とベネズエラ(グループB、勝ち点2)。そして準々決勝の組み合わせは下記のようになった。

アルゼンチン(グループA1位)対エクアドル(グループB4位)
ウルグアイ(グループA2位)対コロンビア(グループB3位)
パラグアイ(グループA3位)対ペルー(グループB2位)
チリ(グループA4位)対ブラジル(グループB1位)

悲願のコパ・アメリカ優勝を目指して好調なリオネル・メッシ(アルゼンチン)悲願のコパ・アメリカ優勝を目指して好調なリオネル・メッシ(アルゼンチン) この記事に関連する写真を見る  今大会は新型コロナウイルスとの戦いでもある。感染防止策は取られているものの、早々と選手、関係者140名以上がPCR検査で陽性となったことが発表された。その後も感染者の数は増えている。

 グループAのチリには行動規律違反が判明。バブル方式でチームは外部と隔離されるはずだったが、キャプテンのアルトゥーロ・ビダル(インテル)が美容師をホテルの部屋に呼んでカットしたことをSNSで投稿。そこにはガリー・メデル(ボローニャ)ら他の選手も加わっていた。

 ビダルは大会直前のW杯予選の際も、チリ国内でバブル破りをして現在は捜査対象となっており、2015年自国開催でのコパ・アメリカの時は飲酒運転で事故を起こしている。今大会2試合目のボリビア戦では、交代を告げられるとキャプテンマークを投げ捨てたうえ、ベンチに戻らないという反抗的態度に出た。

 トラブルメーカーのビダルだが、チームでは「エル・レイ(ザ・キング)」と呼ばれる絶対的存在。ビッグネームではないマルティン・ラサルテ監督は彼をコントロールできず、「美容師事件」の際は辞任をほのめかしたと伝えられている。

 アルゼンチンは隣国の利点を生かし、自国でキャンプを行なっている。試合前日にブラジル入りし、試合後は当日中に帰国。協会所有の宿泊練習施設はブエノスアイレスのエセイサ国際空港から5キロほどの好立地にある。大規模感染国ブラジルでの滞在時間を最小にする妙案だが、それでも落とし穴はあった。