岡崎慎司が欧州挑戦を継続する理由。辞めどきと指導者への興味も語る (3ページ目)
――現役引退について考えることはありますか。
どういう終わり方をするかというのは、よく考えますね。サッカーをすることはとてもエネルギーを使います。毎日練習を行なう中で、芯の部分をはっきり持っていないと継続することは難しいです。
ただ今は、選手として「あいつすごかったな」というレベルまで行っていないと思っているし、「みんなの予想を超える結果を出せるはず」と思えるエネルギーもあるので、選手は続けていきます。この芯となる部分がなくなったら、僕は辞めるだろうなと思います。
また、今は指導者にも興味がわいてきているので、指導者になりたいという思いのほうが強くなったら、スパッと辞めたいと思います。動きについていけなくて「これは無理かな」と思ったときも辞めどきですね。
――最後に日本のファンのみなさんに、これだけは伝えておきたいということはありますか。
僕は生き方を一つに定めたいと思っています。これまで10年間、サムライ魂を持ってヨーロッパで戦ってきたので、引き続きヨーロッパで戦う姿を応援してもらえたらうれしいなと思います。
【Profile】
岡崎慎司(おかざき・しんじ)
1986年4月16日生まれ。兵庫県出身。2005年に清水エスパルスに入団し、主力として活躍すると、11年にシュツットガルト(ドイツ)に移籍し、13年にはマインツに戦いの場を移す。2シーズン連続で二桁得点を記録すると、15年にはレスター・シティ(イングランド)へ。すぐにレギュラーの座を獲得するとクラブ初のリーグ優勝に貢献した。19年にスペイン2部のウエスカに移籍し、チーム最多の12得点を決め1部昇格の原動力に。20年12月にはスペイン1部でも得点を決め、欧州3大リーグで得点を決めた初の日本人選手となった。日本代表119試合出場50得点。
【写真】ウエスカでもファンに愛された岡崎慎司
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