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ユーロ2020を「知られざるジンクス」で占う。強豪国に嫌なデータがズラリ (2ページ目)

  • 宝田雅樹/National Football Teams-Results●文&データ
  • text&data by Takarada Masaki/National Football Teams-Results

◆グループB:FIFAランキング1位の"意外な天敵"
(ベルギー、デンマーク、フィンランド、ロシア)

 ここ3年以上、FIFAランキングで首位を維持しているベルギー。今大会でも優勝候補に挙げられているが、グループBで同居する対戦相手に意外な天敵が存在する。今回、主要国際大会初出場となるフィンランドである。

 なんとベルギーは、フィンランドとの最近7試合で3分け4敗と未勝利なのだ。最後に勝利を収めたのが1968年。53年間もフィンランドに勝てていないことになるが、はたして今回はどうなるか......。

【ベルギーの対フィンランド戦における未勝利記録】
1999年=ベルギー3●4フィンランド(親善試合/ベルギー)
2001年=ベルギー1●4フィンランド(親善試合/フィンランド)
2007年=ベルギー0●2フィンランド(ユーロ予選/フィンランド)
2007年=ベルギー0△0フィンランド(ユーロ予選/ベルギー)
2010年=ベルギー0●1フィンランド(親善試合/フィンランド)
2011年=ベルギー1△1フィンランド(親善試合/ベルギー)
2016年=ベルギー1△1フィンランド(親善試合/ベルギー)
※( )内は大会名/開催地


◆グループC:有力国を悩ます"ドイツの呪い"
(オーストリア、オランダ、北マケドニア、ウクライナ)

 A代表の公式大会でドイツ(西ドイツ時代を含む)とグループリーグで同居した国が優勝したケースは、男女含めて1度もない。特に男子においては、その"呪い"は予選にまで及ぶ。旧東西ドイツを含めて「ドイツ」と名の付く国と主要国際大会の予選で同居し、本大会に出場したのは27チームがあるが、優勝を果たした国は皆無なのである。

 そして今回、その"呪い"の餌食となるのは、オランダ。ドイツと同居した厳しい予選を勝ち抜いて本大会へと駒を進めたが、過去のジンクスどおりであれば、今大会での優勝はない。

【主要国際大会の予選でドイツ(東西ドイツを含む)と同居した国の本大会の成績】
〈W杯〉
初戦敗退=1934年フランス
GL敗退=1958年チェコスロバキア、1986年ポルトガル、1990年ソ連、オーストリア
ベスト16=1986年ブルガリア、1990年オランダ
ベスト12=1982年オーストリア
ベスト8=1958年ウェールズ、1962年、1966年ハンガリー、1978年オーストリア、2002年イングランド
ベスト4=1938年スウェーデン、1982年ポーランド、1986年フランス
準優勝=1970年イタリア
優勝=なし
〈ユーロ〉
GL敗退=1980年オランダ、1984年ベルギー、1996年ブルガリア、2008年チェコ
ベスト16=2016年アイルランド
ベスト8=2000年トルコ、2016年ポーランド
ベスト4=1964年ハンガリー
準優勝=1968年ユーゴスラビア、1988年ソ連
優勝=なし
※GL=グループリーグ

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