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マラドーナがまさに典型。ファンタジスタになぜ監督成功例が少ないのか (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Fujita Masato

 ストライカーも実は名将が少なくなく、ユップ・ハインケス、ルイス・アラゴネス、アルフレッド・ディ・ステファノ、ヨハン・クライフは先進的なサッカー理論で新時代を作った。

 それに比べて、監督に転身した大半のファンタジスタたちは苦労している。

 ミシェル・プラティニはフランス代表監督として、「シャンパンサッカー」を革新させようとしたが、90年ワールドカップ予選は敗退、92年欧州選手権はグループリーグで敗退。それ以降、指揮は執っていない。エンツォ・シーフォ、ジュゼッペ・ジャンニ―二、ロベルト・プロシネツキ、ゲオルゲ・ハジなど、美しいプレーが喝采を浴びた元ファンタジスタも、監督になってからの采配は凡庸の域を出ていない。そして故ディエゴ・マラドーナ......。

<ファンタジスタ×監督>

 その数式の答えとは? 短期集中連載で、監督になったファンタジスタたちの実像に迫る。
(つづく)

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