2021.03.12

「鬼滅の刃」を読むとサッカーがより面白くなる。共通点は多数あり

『鬼滅の刃』視点でサッカーを語り合う 第1回

 サッカーの試合実況で日本随一のキャリアを持つ倉敷保雄、サッカージャーナリスト、サッカー中継の解説者として長年フットボールシーンを取材しつづける中山淳、スペインでの取材経験を活かし、現地情報、試合分析に定評のある小澤一郎――。普段は欧州チャンピオンズリーグ(CL)を語ってもらう3人だが、じつはあの大人気漫画「鬼滅の刃」の大ファン。今回はサッカーと重ねって見えるこの漫画の魅力を、特別に語ります。

――いつもお三方にはCLについて語り合っていただいていますが、このシリーズでは大きく趣向を変えて、みなさんが大ファンであるという『鬼滅の刃』とサッカーを重ね合わせて、独自の視点で大いに語っていただきたいと思います。それでは、よろしくお願いします。

「鬼滅の刃」とサッカーには、驚くほど共通点がある<驚くほどの共通点がある>

倉敷 『鬼滅の刃』は人の思いや命をつないでいく物語ですが、サッカーもパスをつなぎながらゴール、そして勝利という目標に向かっていく競技です。誰かのためにパスを出す、誰かのために無駄走りをする、ゴールへのコースをつくるために立ち塞がる相手に体をぶつけ囮にもなる。その積み重ねで勝利を目指し、伝統という歴史を紡いでいく物語です。

 実は『鬼滅の刃』には驚くほどサッカーとの共通点があります。鬼殺隊という組織の仕組み、創始者でありオーナーである産屋敷家、呼吸という考え方とそこから繰り出される技などに私たちがどれほどのシンパシーを感じたのかというのを、何度かに分けてお話させていただきたいと思います。まずは『鬼滅の刃』という作品を読んで、おふたりがいちばん感じたことは何かという話題から始めましょうか。