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W杯の名選手はTVでもレジェンドに。無人島生活、ダンス、整形、恋愛... (3ページ目)

  • 利根川晶子●文 text by Tonegawa Akiko
  • 赤木真二●写真 photo by Akagi Shinji

 コロンビアの無人島サバイバル番組で2位に入ったものの、そこで「一番醜いコロンビアのアイコン」と言われると、今度は『Cambio Extremo(大変身)』というリアリティショーに出演し、大々的に整形した。瞼から余分な脂肪や筋肉を取り除き、鼻のサイズを小さくして先をやや丸みをおびたものにし、顎にシリコンを入れて形を整え、頬骨の当たりに脂肪を移植してなだらかなラインにし、レーザーでほくろやシミを除去。最後にお腹の脂肪吸引をし、シックスパックを作った。

 術後しばらく家にこもった後に、スタジオに現れた彼は、確かにかなり変わっており、拍手が沸き起こった。すっかり若返ったと言われてかなりご満悦だったイギータは、現役に復帰することまでも考えたという。

 自分がリアリティショーに参加するのでなく、自分自身の生活をテレビ番組にしてしまう剛の者もいる。

 元ドイツ代表主将のローター・マテウス。W杯に5回出場し、90年イタリア大会で優勝。1991年にはバロンドールも獲得しており、選手としてはまごうことなきドイツのレジェンドだ。ただし、私生活はなかなか破天荒で、多くの選手と諍いを起こし、暴露本も出版。結婚は5回している。

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 そして、4度目と5度目の結婚の間に付き合っていたポーランド人のモデルとの同棲生活を番組にしてしまったのだ。タイトルは『Lothar ? immer am Ball(ローター、いつもボールと一緒)』。全6回で、朝から夜までカメラがマテウスの生活に密着。下手な料理を作ったり、妻の撮影に同行したり、彼女に自分をもっと知ってもらおうと、かつてインテル時代に住んでいたイタリアのコモ湖畔を訪ねたりしている。

 ドイツでは「私生活を切り売りするなど恥ずべきことだ」「下品で不快」と不評だったが、マテウス自身は「ドイツ人はそういうところが固すぎる。イタリア人ならこういう番組は大喜びなのに」と不満を漏らしていた。

 しかし、マテウス以上だったのはベルギーのレジェンドGKジャン・マリー・プファフだ。ロシアW杯で3位になるまで、ベルギーのW杯での最高成績は86年メキシコ大会の4位だったが、当時の代表でゴールを守り続けていたのがプファフだ。果敢にゴールマウスを飛び出しセーブし、クラブではドイツのバイエルンで活躍した。

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