欧州CL出場各クラブの現状を解析! コロナ下の超過密日程の影響は (7ページ目)

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倉敷 では最後に、ポルトガルから唯一出場してベスト16に勝ち残ったポルトについて。小澤さんはどのように評価しますか? 中島翔哉の出来も含めてお願いします。

小澤 中島については、昨季のリーグ中断明けにチームに合流できなかったところが響いたと思います。現在はセルジオ・コンセイソン監督(ポルトガル)の信頼もチーム内の序列も低いので、厳しい状況ですね。たしかに少しは起用されるようにはなりましたが、主軸になりそうな雰囲気もなく、どちらかというと戦力外に近い扱いです。

 一方、チームとしては、今季は財政的に主力のダニーロ・ペレイラ(ポルトガル/現パリSG)やアレックス・テレス(ブラジル/現マンチェスター・ユナイテッド)を放出せざるを得なかったので、国内リーグでもあまり調子が上がらない状態がつづいています。そのなか、シティ以外にこれといったチームがいなかったグループだったとしても、CLでベスト16に残ったことは評価すべきだと思います。

 ただ、セルジオ・コンセイソン監督のサッカーもそれほど際立ったことはありませんし、ビッグクラブに対して采配でジャイアントキリングを起こすような戦術もないので、正直、グループステージを突破しただけでも万々歳だと思います。

倉敷 ありがとうございます。次回からは、ラウンド16を展望していきたいと思います。

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