久保建英の元同僚の経歴がすごい。へこたれずに挑み続ける流転のGK人生 (3ページ目)
ピッチに立つ姿には、守護者の重厚さが映る。
もっとも、マノーロ自身、強面というわけではない。若いころ、今の奥さんと恋人時代の話だ。ふたりはデートで、海沿いをドライブしていた。マノーロはロマンティックな気分に浸りたくなって、ふたりきりになれるように、車で砂浜を突き進んで行った。ところが、行きすぎたのか、タイヤが砂にはまってしまい、車がどうにも動かなくなる。仕方なく、レッカー車を要請。ロマンスどころではなかったという。
行き詰まって失敗するのも、GKの糧となるか。
「それは、おっちょこちょいなだけだよ」
マノーロはそう言って、笑みを洩らしていた。
(つづく)
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