2020.10.20

次回は招集? 乾貴士、中島翔哉…
代表に呼ばれなかった欧州組の現在

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 オランダのユトレヒトでカメルーン代表、コートジボワール代表とフレンドリーマッチを行なった日本代表。森保一監督は、この2試合を戦うために欧州でプレーする選手だけでチームを編成し、計25人を招集した。

 残念ながら、岡崎慎司(ウエスカ)と長友佑都(マルセイユ)の2人はケガと体調不良により参加を辞退したが、それでも約2チーム分に相当する23人すべてを欧州組で賄えるようになったのだから、隔世の感を覚えずにはいられない。

 しかし周知のとおり、欧州にはもっと多くの日本人選手がプレーしていて、しかも今回招集されなかった欧州組の中には、これまで森保ジャパンで何度もプレーした主力級の選手もいる。

 そこで、再び11月に予定されている欧州での代表活動を見据え、招集有力候補と目される欧州組の現状を整理してみる。

代表には招集されなかったが、リーガ・エスパニョーラで好調の乾貴士(エイバル) まず、10月の招集メンバーに名を連ねてもまったく不思議ではないほど好調をキープしているのが、エイバルの乾貴士だ。

「乾だけではなく、できればもっと多くの選手を選考したいと思っています。そのなかで、ポジションのバランスなどを総合的に考えたうえで選手選考をしています」

 これは、森保監督の代表メンバー発表会見におけるコメントだ。その言葉から推測すると、おそらく現在の乾は招集に値するものの、今回は東京五輪選手の強化も踏まえて同じポジションの三好康児(アントワープ)を招集したのだと思われる。

 いずれにしても、今シーズンの乾は昨シーズンとは別人のようにピッチで躍動している。何より、プレーを楽しんでいるように見えるのが好調の証だ。

 今シーズンのラ・リーガはここまで5試合を消化しているが、乾は5試合すべてに先発出場。得点こそ決められずにいるが、左MFや左ウイングで上々のパフォーマンスを披露している。今シーズン初勝利を収めた第5節のバジャドリード戦では4-2-3-1の1トップ下でプレー。ホセ・ルイス・メンディリバル監督から新しい役割を与えられるなど、攻撃の中心選手として確固たる地位を築いている。