名将ビエルサのらしさ全開。リーズがリバプールを崩した会心の一撃 (2ページ目)
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ファン・ダイクを釣り出して、中央にスペースをつくった
アイリングのインナーラップはリーズの勇敢さを象徴するとともに、リバプール守備陣に決定的な楔を打ち込むランニングだった。
アイリングの駆け上がりでできたスペースに、クリッチがさらに駆け上がり、パスを受けてゴールを決めた エルデル・コスタの目の前を横切るように駆け上がったアイリングが目指したのは、リバプールの左サイドバック、アンドリュー・ロバートソンの背後だった。リバプールにとっては、そこにパスを通されてサイドを深くえぐられるとピンチになる。センターバックのフィルジル・ファン・ダイクが吊り出されるのは必然だった。
ファン・ダイクがペナルティーエリア中央という重要なエリアを空けてカバーに向かった一方、本来であればスライドするはずのジョー・ゴメスは動けなかった。目の前にいるロドリゴのマークを捨てられなかったのだ。仮に捨ててスライドしていれば、このスペイン代表FWへ決定的なクロスが入ったのは間違いない。
センターバックふたりの間に一瞬の隙が生まれた瞬間、マテウシュ・クリッチが鋭く駆け上がった。そして、右サイドで一連の流れを冷静に見極めたエルデル・コスタが、クリッチの足元へクロスを送ると、クリッチはワントラップから右足のシュートをゴールに突き刺した。
試合はシーソーゲームを繰り返し、3-4でリバプールに軍配があがった。しかし、昨季王者に対して強烈なインパクトを残す見事な一撃だった。
【動画】熱戦! リバプールvsリーズハイライト
(クリッチのゴールシーンは4分29〜5分09秒)
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