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最高のお手本。見事にハマったマンCのカウンターのポイントは (2ページ目)

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

Answerフォーデンが相手を引きつけて、空いたスターリングを使う

 数的同数時のお手本のようなカウンターアタックだった。ポイントとなったのは、フォーデンのランニングである。デ・ブライネが左でパスを受けると、ファビーニョが中央からずれて対応に向かった。それによって中央にスペースが生まれた。

フォーデンの左前の動きから、デ・ブライネは空いた右サイドのスターリングへパスを送ったフォーデンの左前の動きから、デ・ブライネは空いた右サイドのスターリングへパスを送った そこを見逃さなかったのがフォーデンである。ファビーニョが中央を空けるとわかるやいなや、一気に加速して左前のスペースへと走った 。マークにつくアレックス・オックスレイド=チェンバレンは、遅れて併走する形となった。

 その状況を見ると、逆サイドのアンドリュー・ロバートソンも中央のカバーに走った。つまりフォーデンのランニングで、ふたりのDFを引きつけることに成功したのである。

 このチャンスを、デ・ブライネとスターリングが見逃すはずがない。デ・ブライネは、フリーとなった右のスターリングにすかさずグラウンダーのパス。

 これにロバートソンはすぐに反転して向かうも、スターリングがそれを嘲笑うかのようにキックフェイントでかわして、ダメ押しの4点目を決めた(記録はチェンバレンのオウンゴール)。

 フォーデンのランニングをスイッチに、3人がカウンターの意図を感じ合い、王者リバプールの守備を破った鮮やかなゴールだった。

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