検索

チェルシーを引っ張るランパードの後継者。生え抜き21歳はセンス抜群 (2ページ目)

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

Answer
中間ポジションでパスを受けてシュート

 これはペドロとのコンビネーションを使いながら、マウントがポジショニングの妙と機転の利いたフィニッシュで得点した場面だ。中盤でボールを持ち、左サイドのペドロへ展開したあとのポジショニングにまず注目したい。

マウントはサイドと中央の中間のスペースへ移動。ペドロからの横パスを受けてゴールを決めたマウントはサイドと中央の中間のスペースへ移動。ペドロからの横パスを受けてゴールを決めた ペドロにボールが渡り、相手右サイドバックのジブリル・シディベが釣り出され、トム・デイビスがそのカバーに入った。その間、マウントはデイビスの背中側にポジションを移動。デイビスの背後で、なおかつゴール前の相手センターバックが出て行きづらい、絶妙な中間スペースでペドロにパスを要求した。

 カットインでシディベをかわしたペドロは、マウントの足元にパスを送った。ペドロはワンツーで抜け出すイメージだったはずだ。しかしパスはややずれてマウントの遠いほうの左足に届いた。

 次の瞬間、マウントは左回りに反転しながら左足でコントロールすると、すぐに右足をコンパクトに振り抜いた。

 デイビスにとっては遠いほうにコントロールされたことで対応が難しく、GKのジョーダン・ピックフォードは素早い反転シュートを予測できず、反応がワンテンポ遅れてしまった。

 巧みなポジショニングに加え、ずれたパスを鮮やかにフィニッシュへとつなげたシュートセンスも光った、マウントのスーパーゴールだった。

【動画】チェルシーの攻撃爆発で4ゴール! エバートン戦ハイライト
(マウントのゴールシーンは0分38秒〜1分05秒)

2 / 2

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る