チェルシーを引っ張るランパードの後継者。生え抜き21歳はセンス抜群

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

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Question
ペドロにパスを出したあと、マウントはどうしたか?

 チェルシーは18歳未満の選手の海外移籍に関してFIFAが定めた規定違反により、2019年夏の移籍市場での補強禁止処分を受けた(20年1月も含めた2回の補強禁止だったが、異議申し立てをCAS/スポーツ仲裁裁判所が認めて1回に軽減された)。

 そこで、主力を放出しながらも補強はできずに2019-20シーズンを迎えることとなった。

 ただ、この苦難のシーズンで躍動したのが若手選手だ。補強ができないチェルシーは他チームに貸し出していた若手を次々と呼び戻し、フランク・ランパード新監督は積極的に起用していった。

 そのなかで象徴的な活躍を見せたのが、チェルシーのアカデミー出身のメイソン・マウントだ。

 今季公式戦49試合に出場(第37節終了時点)し、まさに主軸としてチームに貢献。ダイナミックな動きとチャンスメイクだけでなく、得点能力にも非凡な才能を発揮し、攻撃を活性化させた。

マウントは左サイドのペドロへ展開。このあと、どこへ動いただろうかマウントは左サイドのペドロへ展開。このあと、どこへ動いただろうか 3月8日の第29節のエバートン戦ではその能力を遺憾なく発揮した。前半14分、中盤でボールを持ったマウントが左サイドのペドロに展開。パスを出したあと、マウントはどうしただろうか?

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