2020.07.27

岡崎慎司ら欧州組の環境適応力を福田正博が称賛「守備の違いにも対応」

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by AFLO

福田正博 フットボール原論

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■再開されたヨーロッパ各国リーグも終わりを迎えた。今季も多くの日本人選手がヨーロッパでプレーしたが、その活躍ぶりを振り返る。福田正博氏に、今季注目された選手たちの評価をしてもらった。

 岡崎慎司の2019-20シーズンは、「すごい」の一言に尽きる。新型コロナウイルスの感染拡大の影響によってパフォーマンスを発揮しにくい面があるなか、スペイン2部のウエスカで37試合に出場して12ゴール。FWが得点を決める難しさを考えれば、2部リーグであろうとチーム内最多得点を記録し、来季の1部昇格に貢献したことを評価したい。

岡崎にとって難しいシーズンとなったものの、最終的には12ゴールの活躍でウエスカに貢献した 岡崎は昨夏にプレミアリーグのレスターから、スペイン2部のマラガへ移籍。しかし、クラブのサラリーキャップ制度違反が発覚して選手登録ができない事態になり、わずか1カ月で契約解除となってウエスカでプレーすることになった。つまり新天地で十分な準備期間がなかったのだが、最後はしっかり適応して結果を残したわけだ。実に岡崎らしいと思う。

 ブンデスリーガとプレミアリーグでプレーした岡崎が、スペイン2部でプレーする決断をしたのには驚かされたが、新たなチャレンジで結果を残せたのは、試合に勝つために自分の特長を最大限に出せたからだろう。

 岡崎もゴールを決めたいという、FWならではのエゴを当然持っている。しかし、彼がほかのFWと違うのは、得点にかかわるところだけを一生懸命やるのではなく、ほかのプレーも全力で泥臭くやれることだ。だから、どこのリーグやチームであっても出場機会を与えられ、成績を残せるのだろう。

 34歳になった岡崎だが、かつての中山雅史(現アスルクラロ沼津)がそうだったように、年齢を重ねるごとにうまくなっている。これは自分が試合に出るために足りないものとしっかり向き合い、努力してきた日々の成果だ。サッカーに対しての飽くなき向上心と謙虚さを持ち併せている人柄も、彼の成功を支えていると言っていいだろう。