2020.07.17

南野拓実は「周りに生かされるタイプ」。
リバプールと呼吸が合ってきた

  • 田嶋コウスケ●文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

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 リバプールの新記録達成は叶わなかった。

 7月15日に行なわれたアーセナル戦で、リバプールは1−2で敗戦。この結果、残り2試合で連勝しても勝ち点は99ポイントとなり、2017−18シーズンにマンチェスター・シティが樹立した最多勝ち点記録(100ポイント)には届かないことになった。

アーセナル戦で効果的にボールに絡んだ南野拓実 振り返れば、シーズン前半戦のリバプールは破竹の勢いで勝利を重ね、18勝1分無敗(55ポイント)の驚異的なペースでシーズンを折り返した。新記録達成での国内制覇にも期待がかかったが、新型コロナウイルスの感染拡大によるリーグ中断で、リバプールの勢いは大きく萎んだ。

 リーグ再開後の成績は、7試合で3勝2分2敗。明らかに調子を落としているが、それも仕方がないだろう。

 リーグ中断前は2位のマンチェスター・Cに25ポイントの大差をつけ、優勝をほぼ手中に収めていた。そして、リーグ再開から2試合を終えたところで優勝を決めると、CL敗退がすでに決まっていることもあり、モチベーションの維持が難しくなった。

 1−1で引き分けた前節のバーンリー戦も、好調時に比べるとコンディションの悪さ、キレのなさが目立った。今節のアーセナル戦も、DFフィルジル・ファン・ダイクとGKアリソンのミスから2失点。守備の柱に軽率なミスが出ているあたりに、心理面での難しさが垣間見えた。

 試合後、ユルゲン・クロップ監督も「集中が切れていた。あのようなミスが出てしまえば、試合に勝つことはできない」と嘆いた。

 さて、今回のアーセナル戦で、南野拓実は後半16分から途中交代で出場した。

 投入時のスコアは1−2で追いかける展開。ロベルト・フィルミーノとの交代で4−3−3のCFに入った。この時間帯のリバプールは攻撃が停滞しており、前線を活性化する必要があった。