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規格外の10代トリオ。2022年W杯で
イングランドが頂点に立つ可能性も (6ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO


 そして、マーケットバリューではグリーンウッドやサカを上回り、プレミアリーグの10代トップとなる約38億円を誇るのが、チェルシーの至宝ハドソン=オドイだ。

 ガーナ人の父を持つロンドン出身の19歳。今季は故障で出遅れたものの、ここまでリーグ戦17試合に出場して1得点4アシストをマークしている。

 今年に入ってからは2月の負傷、3月の新型コロナウイルス感染、さらに5月には女性に暴行を加えたとして逮捕されるなど、不運とスキャンダルに泣かされている感は否めないが、市場価格が示すようにそのポテンシャルは無限大。2017年U−17W杯優勝メンバーでもある。

 とにかくスピード豊かなドリブル突破は格別で、左サイドからのカットインは最大の武器。一度スピードに乗ったら止められないレベルのスキルを兼ね備えており、相手にとってはやっかい極まりない。

 ただし、そのドリブルも独りよがりに映るシーンは度々ある。今後はチーム戦術のなかで自分の武器を生かす術(すべ)を身につけることが課題となるだろう。

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