東京五輪世代の「背番号10番」。スペインの新鋭は筋骨隆々ファンタジスタ (2ページ目)
リオネル・メッシも、0トップの"有段者"のひとりだろう。走行距離は極端に少ないが、ピッチのどこにいても適応できる。右サイドをスタートポジションに、中盤に落ちてゲームをつくる形が多いが、自分に人を集め、左サイドを一気に破るパスは絶品で、ジョルディ・アルバとのコンビネーションは出色。何より、シーズン50得点は問答無用である。
フランス代表のアントワーヌ・グリーズマンも、前線でドリブル、パス、シュートとあらゆる点でクオリティの高さを見せる。しかも彼は走力に長け、守備のスイッチも入れられる。戦術適応力の高さで独自のポジションを作っている。
東京五輪世代で、「背番号10」を革新させる選手とは――。
スペインU-23代表の0トップとしてプレーするのが、ミケル・オジャルサバル(22歳、レアル・ソシエダ)だ。
オジャルサバルは、得点力とプレーメイクセンスの両方を兼ね備える。左利きでテクニカルなプレーは持ち味のひとつだが、ファンタジスタにありがちな脆さはない。筋骨隆々で下半身の重心が安定し、コンタクトプレーの中でも技術を出せる。
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