冨安健洋も「面構えが良い」1人。東京五輪世代で最強のCBは? (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 徳原隆元/アフロ●写真 photo by AFLO

 ウパメカノの特徴は、同じフランス代表CBのラファエル・ヴァラン(レアル・マドリード)とやや似ているところがある。スプリント能力と動きのタイミングに優れ、局面で相手を上回れる。走り負けることはほぼ考えられず、リアクションは動物的。勘もよく、コースを読めるために、インターセプトの回数が多い。そしてヴァラン以上に、自ら仕掛けるディフェンスができる。足を入れ、体を巻き付かせてボールを奪う。まるでタコが獲物を取るように。

 レアル・マドリードはジネディーヌ・ジダン監督自ら陣頭に立ち、ウパメカノに誘いをかけているという。しかしバイエルンも大金を準備し、獲得攻勢に出ている。競争は加速するはずで、その去就が注目される。

 期待の二番手は、ブラジルのエデル・ミリトン(22歳)になるか。守備全般の総合力を高く買われて、今シーズンはポルトからレアル・マドリードに移籍してきた。しかし、すでに"戦力外"の瀬戸際に立たされている。右サイドバックでもプレーするなど、ユーティリティ性は見せているものの、大事な場面で失点に絡むなど、厳しい状況だ。

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る