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レアルを救った2人のポルトガル人。
カギは「敵をKOする力」だった (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

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「Pegada」は、レアル・マドリードの浮沈を左右するのだ。

 2010-11シーズン、ジョゼ・モウリーニョが新監督に就任した。

 当時、レアル・マドリードは不振に喘いでいた。CLは6シーズン連続でベスト16止まり。リーガでも、ジョゼップ・グアルディオラ監督のもと最強時代を謳歌するバルセロナの前にひれ伏していた。

「マドリードはずっとCLで勝ち上がっていなかった。驚いたのは、CLラウンド16でリヨンと対戦する前だ。選手たちが明らかに緊張していた。負け続け、重圧を感じていたのだ」

 モウリーニョはそう振り返っている。

 レアル・マドリードは、勝利の気概を取り戻す必要があった。クラブのエンブレムだったラウルを放出し、クリスティアーノ・ロナウドに背番号7を与えた。それは再建の道標となった。

 モウリーニョは、チーム全体も刷新した。ポルトで欧州王者になった時の守りの要、ポルトガル代表リカルド・カルバーリョが守備を統率。パートナーには同じくポルトガル代表のペペを起用した。右にスペイン代表セルヒオ・ラモス、左にブラジル代表マルセロ、さらに守備の切り札にスペイン代表アルバロ・アルベロア、ラウル・アルビオルを揃えた。そして最後尾にイケル・カシージャスと磐石の備えにしたのだ。

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