久保建英世代のすごいヤツらが続々。
バルサの難局を彼らは救えるか (4ページ目)
現政権は今年の冬も、カルレス・ペレス(ローマ)、アレハンドロ・マルケス(ユベントスU-23)などラ・マシア組をイタリアのクラブにあっさりと売却した。アベル・ルイスもポルトガルのブラガへ期限付き移籍させてしまった。
一方、デンマーク代表FWマーティン・ブライトワイトを30億円以上も投じて獲得したが、それは正しい補強だったのか。なにより、ラ・マシア育ちの久保を買い戻すことができなかったのは、明らかな失態である。移籍金0で手に入れられたのに、年俸100万ユーロ(約1億2000万円、バルサ側の提示は30万ユーロだったという)を惜しんだと言われるが......。
バルサが"ラ・マシア路線"に回帰するなら、必然的にラ・マシア育ちの指導者が待望される。その最有力候補は、すでにカタールで指導者に転身しているシャビ・エルナンデスになるだろう。アル・サッドをアジアチャンピオンズリーグ準決勝に導くなど、着実に経験を積んでいる。頭の回転が速く、リーダーシップに優れ、バルサであらゆるタイトルを獲得するなど経験豊かで、おまけにカタルーニャ人と、資質は十分。グアルディオラの再来となるか。
いずれにせよ、バルサは自らの戦いに殉じるしかない。たとえ敗れようとも美しく――。新時代も、"不安定な魅力"を放ち続けるのだ。
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