堂安律と板倉滉が明かす。森保監督との対話とコロナウイルスの影響 (2ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO


「あいつ、削ってきましたよ。今、足首がパンパンです」と言いながらも、「彼はいい選手なので、楽しかったです」と堂安の目は笑っていた。

 ただ、この日の堂安がインパクトを残せたかというと、微妙なところだ。右からのカットインという型を持つ彼だけに、左サイドハーフというポジションは「窮屈でした。どういうシュートパターンがあるのか、自分もわからないまま試合に出ていた」と述懐する。

 だが堂安は、今の立場もわきまえている。

「自分のやりたいところはあるけれど、今はそういうことを言う立場ではないので、出た時間でしっかりやりたい」

 タイムアップの笛が鳴ったあと、板倉はしばらくピッチの上に倒れ込み、立ち上がることができなかった。

「悔しかったですね。いい試合をしていただけに、やっぱり勝ちたかった。何度かチャンスもあったので、それを決めて勝っていれば、ホームゲームなので最高だったなあ、という思いがありました」

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