カフーが本田圭佑を好評価。
「インテリジェンスも情熱もある」 (4ページ目)
4年前のリオ五輪では、自国開催で念願の金メダルを獲得している。決勝の相手はドイツ。延長戦までもつれ込み、PK戦の末ようやく栄冠を手にした。その2年前の14年W杯準決勝で1−7で敗れたドイツを相手に雪辱を果たした。
「リオでの金メダルはものすごく意味のあることだった。僕自身はオリンピックでプレーすることができなかったのは、残念に思っている。でも、自国開催のオリンピックで金メダルを獲ることができたのは本当に大きなことだった。国際大会はどれも大事だが、ワールドカップの次にオリンピックが大切な大会だと思う」
カフーのように数々の主要な大会で結果を残してきたような人物でさえ、五輪に出られなかったことを未だに残念がっている。クラブが優先で五輪を軽視ぎみの欧州と違い、ブラジルやアルゼンチンの五輪にかける意気込みが強いことをあらためて感じさせられた。
取材の最後に02年の日本での思い出を聞いてみた。
「忘れられない大会だよ。プレーしたこともそうだけど、キャプテンとしてカップを掲げた瞬間が何よりもうれしかった」
そう言って、うっとりとした表情を浮かべた。
Jリーグではプレー経験のないカフー。しかし彼の言葉からサッカー界にとっても日本とブラジルの縁は切っても切れないことが、あらためてわかった。
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