安部裕葵離脱も昇格を目指すバルサB。
「地盤の強さ」がリーガを支える (2ページ目)
「2部B(セグンダ・ベー)」という実質3部リーグでの切磋琢磨が、競争力を高め、リーガの強さを支えている。
2部Bは4つの地域で20チームずつのリーグ戦を行ない、上位4チームがプレーオフに進出。80チーム中で4チームのみが2部A(実質2部)に昇格できる。
そしてその2部Bでは、有力クラブのセカンドチームに当たるBチームが鎬(しのぎ)を削っている。バルサB、カスティージャ(レアル・マドリードB)、アトレティコ・マドリードBはいずれも2部Bに在籍。レアル・ソシエダ、アスレティック・ビルバオ、ビジャレアル、バジャドリードのBチームも、今シーズンはプレーオフ進出可能な順位で戦っている。
セカンドチームの存在こそ、リーガの熱源になっているのだ。
U‐20に近い陣容のBチームが、大人のチームを相手に勝つのは簡単ではない。若いチームは俊敏さに優れ、勢いに乗ると強いが、老練さに欠ける。優勢にボールを回しても、一発で沈むこともしばしばだ。ただ、成熟した大人と対峙することで、毎試合、成長が望める。アンドレス・イニエスタも、リオネル・メッシも、Bチームでこのカテゴリーを経験している。
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