2020.03.02

レアル、クラシコを制す。勝因は
ジダンの神がかった選手マネジメント

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

――どのような気持ちでサンチャゴ・ベルナベウを去るのか?

 クラシコに2-0で敗れた試合後、バルセロナのDFジェラール・ピケはその質問にこう答えている。

「失望だ。(レアル・マドリードからは)うまくいっていない、という感じが伝わってきていたから、いい結果を生み出せると思っていた。ベルナベウで対戦してきたなかで、前半の彼らは最低の出来だった。しかし、自分たちがコントロールを失ってしまって、裏に簡単にボールを出され、いつ失点しても不思議でない状況を作られてしまった」

 このコメントが、今回のクラシコを端的に表している。レアル・マドリードはなぜ勝利し、バルサはなぜ敗北したのか――。

クラシコで先制ゴールを決めたヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード) キケ・セティエン監督が率いるバルサは、ひとつの対策を講じて敵地に乗り込んでいる。モデルは、先週のチャンピオンズリーグでレアル・マドリードを下したマンチェスター・シティだ。布陣は4-3-3ではなく4-4-2。右にアルトゥーロ・ビダル、左にフレンキー・デ・ヨングを配置し、敵の攻め手となるサイドバックの蓋をした。中盤もダブルボランチでリスクマネジメント。敵のカウンターを避け、味方のカウンター成功させるための布陣だ。