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バルサに見る4-3-3の長所と短所。
模範となるべきシステムなのか

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Getty Images

 いま欧州サッカー界では、4-3-3という戦術システムがひとつの潮流になっている。特徴的なのは中盤が逆三角形になること。アンカーと呼ばれる選手が、インサイドハーフと言われる2人のMFの支点となる格好か。

 世界最高峰のチャンピオンズリーグ(CL)でも、ベスト16に進んだチームの多くが、4-3-3をオプションとして採用している。欧州王者であるリバプールを筆頭に、プレミアリーグ王者のマンチェスター・シティ、リーガ・エスパニョーラ王者のバルセロナ、ブンデスリーガ王者のバイエルンなどだ。リーガでダークホースになっているレアル・ソシエダも、このシステムを用いている。

チャンピオンズリーグでナポリと引き分けたバルセロナのリオネル・メッシチャンピオンズリーグでナポリと引き分けたバルセロナのリオネル・メッシ 自分たちがボールを保持し、高いラインを保って、攻め手を多く持ち、ディフェンスを崩す。ボールを失っても、高い位置で奪い返し、攻め続ける。高い水準で運用することができれば、魅力的な戦いを生み出すことができる。

 今シーズンはJリーグでも採用するチームが出てきた。川崎フロンターレ、FC東京、さらにサガン鳥栖。実に野心的な戦いに取り組んでいる。4-3-3は模範となるべきシステムなのか。

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