レアル敗戦の原因は監督采配。ジダンに先んじたグアルディオラの交代

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 レアル・マドリード対マンチェスター・シティ。チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦、レアル・マドリードホームの第1戦は、ジネディーヌ・ジダン対ジョゼップ・グアルディオラの、監督采配が明暗を分けたと言いたくなる一戦だった。

試合前に握手をかわすジョゼップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ)、ジネディーヌ・ジダン(レアル・マドリード)両監督試合前に握手をかわすジョゼップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ)、ジネディーヌ・ジダン(レアル・マドリード)両監督 2人は現役時代、レアル・マドリード、バルセロナ両名門クラブの看板選手として活躍した名手だが、スペインリーグの土俵では戦っていない。グアルディオラがバルサを去ったタイミングで、ジダンがレアル・マドリードにやってきた。監督としても戦った過去はない初対戦だった。

 グアルディオラがCLで、バルサ以外の監督としてサンティアゴ・ベルナベウに乗り込むのもこれが初めて。したがってマドリディスタ(レアル・マドリードファン)は、クラシコに臨むような敵対精神を漲らせスタジアムを訪れたと思われる。それだけに今ごろは地団駄を踏んでいるに違いない。1-2という結果が、両監督の采配と深い関係にあることは、マドリディスタとて認めないわけにはいかないはずだ。

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