レアル敗戦の原因は監督采配。ジダンに先んじたグアルディオラの交代 (3ページ目)
その分だけ、右サイドの攻撃は滞りが目立つことになった。右ウイングにいるはずのイスコは、そもそもその場にいる時間が短かった。フリーマンのようにピッチのいたるところに移動。フェデリコ・バルベルデ(右のインサイドハーフ)やカリム・ベンゼマ(CF)、ダニエル・カルバハル(右SB)などが、イスコの移動に合わせて、バランスを取り合うことでその穴を取り繕っていた。
しかし、右サイドの攻撃には左のような推進力が生まれなかった。カルバハルの攻め上がりに頼る場合がほとんどだったので、ゴールライン際まで奥深く進入することもできなかった。
交代カードを切るならイスコに代えてルーカス・バスケスが妥当ではないか。そうした思いを抱いていると、グアルディオラが先に交代のカードを切った。後半28分、ベルナルド・シウバ(1トップ下)に代えてラヒム・スターリングを左ウイングに投入。それまで左で構えていたガブリエル・ジェズスを玉突きのようにCFへ移動させる。そしてCFっぽい役割をこなしていたケビン・デ・ブライネをジェズスの下に持ってきた。
左サイドにスピード感を求めたのだ。一方、その2分後、ジダンはそれとは真反対の行動に出る。スピード感溢れるプレーを披露してきたヴィニシウスを下げ、同じポジションにガレス・ベイルを入れた。右のイスコは残したままにした。
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