レアル敗戦の原因は監督采配。ジダンに先んじたグアルディオラの交代 (5ページ目)
なぜヴィニシウスの交代が先で、イスコの交代がこれほど遅れたのか。スターリングを真っ先に投入したグアルディオラの采配が、より光る結果となった。
采配を自ら的中させ、アウェー戦を1-2でモノにしたグアルディオラだが、この結果に大満足しているとは思えない。セルヒオ・ラモスが使った奥の手で、もう1点取り損なっていたからだ。後半41分、カゼミーロのバックパスをかっさらったジェズスが、セルヒオ・ラモスをかわし、クルトワと1対1になった瞬間だった。抜かれたセルヒオ・ラモスが、ペナルティエリア寸前でそのジェズスの腕を引っ張り、倒したのだ。倒れた場所はエリア内だったが、判定は直接FKに。リヤド・マフレズの左足キックはGK正面だった。
セルヒオ・ラモスは一発退場に処されたが、1-3で敗れることを考えれば、これは痛みの弱い罰則だろう。まさにプロフェッショナルファウルと言いたくなるずる賢く戦術的なファウルを、マンチェスター・シティは犯されてしまった。この損したアウェーゴール1点分が、次戦にどう影響するか。レアル・マドリードはまだ、チャンスを2、3割程度、残した状態にある。
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