大迫勇也、ドルトムント戦前日に寿司で景気づけ。勝利に手応え (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by AFLO

 FWの大迫には、やはり得点を求められる。リーグ前半戦は4得点、しかも最後のゴールは11月23日のシャルケ戦と、かなり時間が空いてしまった。ある意味で批判されても仕方がなかった。

 年が明けてからも順調とは言えなかった。以前からのケガの影響で、ウィンターブレイクのキャンプでは、その回復を優先させていた。

「そこ(ケガについて)は監督と話していましたし、しっかりまず痛みを取るということで、キャンプもあまりチームとやらなかった。やっとですよ、本当に」

 大迫がほとんどチームに合流できずに公式戦が再開されたのだが、この間、チームはFWのダヴィー・ゼルケを獲得した。ゼルケはブレーメンの下部組織出身で、各年代でドイツ代表としてプレー。ヘルタ・ベルリンやライプツィヒを渡り歩き、3年半ぶりにブレーメン復帰した。センターフォワードタイプの選手ではあるが、システムによっては大迫とポジションを奪い合うことになる可能性もある。

 そんな状態だったからこそ、「やっとです」と大迫が繰り返したのも頷ける。

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