森岡亮太「本当に完璧でした」。
遊び心あるプレーでファンを魅了 (2ページ目)
レザエイとマッシモ・ブルーノの2トップ、アリ・ゴリザデとママドゥ・ファルのサイドハーフに、森岡が絡んで一気呵成に攻め込む。そのシャルルロワの攻撃は、「ベルギーリーグでナンバーワンのカウンター」(シント・トロイデン戦の解説者ハイン・ファンハーゼブルック)と評されるほどだ。
また、チーム全体の守備意識も高く、第16節(シャルルロワの消化試合は15)を終えた時点で16失点。この数字は首位クラブ・ブルージュ(6失点)に次ぐリーグ2位タイだ。皮肉なことに、カウンターサッカーからの脱皮を図っているにもかかわらず、結局はカウンターの強みを生かすことによってバランスがよくなり、現在5位という好順位につけている。
「シャルルロワはプレーオフ1(※)の最有力候補だ」(シント・トロイデン戦の解説者ヘールト・デ・フリーハー)
※プレーオフ1=レギュラーシーズン終了後に上位6チームで優勝、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグの出場権を争う。
今季の森岡は第11節を終えたところで6ゴールを記録し、一時は得点王争いの2位につけていた。しかしここ5試合、森岡はゴールから遠ざかっており、シント・トロイデン戦でも相手DFの股下を狙ったシュートは左ポストに嫌われてしまった。
「10番でプレーしていたときは(シュート)チャンスがありましたが、ここ3試合はボランチに下がり、今は完全にディフェンス寄りのポジションなので(ゴールがないのは)しょうがないと思います。今日みたいにチャンスがあってもミドルシュートぐらいですね」
森岡の守備のタスクは、以前より増えている。シント・トロイデン戦では相手の流動的な中盤に対応しつつ、2トップの位置から下がってくるFWにも対処しないといけない。
森岡の守備を起点としたショートカウンターもいくつかあった。だが、「そういうシーンもちょいちょいありますけど、ボランチとしての経験値がないので......。でも、その割に守備はできているかなと思います」と、守備面ではまだ試行錯誤のようだ。
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