2019.11.22

後任監督に大物の名前がちらほら。
不振のブンデス2強に絶えない雑音

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

 ブンデスリーガを代表する「2強」の周辺が騒がしい。

 インターナショナル・マッチ・ウィークに入る1週前、バイエルンはニコ・コバチ監督を解任した。アウェーでフランクフルトに5−1と大敗した翌日のことだった。カール・ハインツ・ルンメニゲCEOは公式サイトで「この数週間の我々のチームのパフォーマンスと結果は、対策が必要なことを示していた。ウリ・ヘーネス(会長)とハサン・サリハミジッチ(スポーツ・ディレクター)、そして私は今日、これについてニコとオープンで真剣な話し合いを行ない、全員の合意の上でニコの退任という結論に至った」と述べている。

 アウェーで大敗した直後。しかも就任2季目の序盤での解任といえば、2シーズン前のカルロ・アンチェロッティの時と酷似している。2017年9月、アンチェロッティはチャンピオンズリーグ(CL)でパリ・サンジェルマンに3-0で敗れた直後に解任された。

 常勝を義務づけられているバイエルンだが、確かに今季はリーグ戦で低空飛行が続いていた。開幕戦でヘルタ・ベルリンに引き分けたのを皮切りに、第10節のフランクフルト戦までで5勝2敗3分け。大敗はひとつのきっかけにすぎなかったのかもしれない。

 その後はアシスタントコーチのハンス・ディーター・フリックが暫定監督を務め、CLのオリンピアコス戦、ブンデスのドルトムント戦と2連勝して中断を迎えた。

監督交代が奏功したのか、ドルトムントに快勝したバイエルン この間、後任の監督候補としてアーセン・ベンゲルやマッシミリアーノ・アッレグリ、ジョゼ・モウリーニョ、シャビ・アロンソら大物の名前が挙がったが、ヘーネス会長は「当分の間(クリスマスまでと言われている)、フリックが監督を務めることになるだろう」と発言している。

 フリックは昨季、ホッフェンハイムでマネージャーを務め、それ以前にはドイツ代表でヨアヒム・レーヴ監督のアシスタントを8年間務めてきた。選手たちからの信頼も厚く、チームは混乱することなく新体制に移行した。しばらくバイエルンは”小康状態”となりそうだ。