2019.11.08

鎌田大地が見せ場も「FWは難しい」。
内弁慶のフランクフルトはEL後退

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by AP/AFLO

 先週末、リーグ戦でバイエルンを5−1と下したフランクフルトが、7日のヨーロッパリーグ(EL)ではスタンダール・リエージュ(ベルギー)に1−2で敗れた。そもそも今季のフランクフルトはホームで強く、アウェーに弱い。アウェーで勝ったのは、ドイツ杯の2試合とELのヴィトーリア・ギマランエス(ポルトガル)戦、リーグ戦ではウニオン・ベルリン戦の1試合だけだ。

 ただでさえ内弁慶なのに、勝利したアウェーのギマランエス戦でサポーターが騒ぎを起こしたことから、この日はフランクフルトのサポーターは入場禁止に。完全アウェーの状態で、後半ロスタイムに生まれたリエージュの勝ち越し点は、ホームのサポーターたちの声援が後押しして取らせた感すらあった。フランクフルトは勝てば1次リーグ突破が決まった試合を落とした。

スタンダール・リエージュに敗れて憮然とした表情の鎌田大地、長谷部誠ら(フランクフルト) この1カ月間、フランクフルトはレバークーゼン、ボルシアMG、そして先週末のバイエルンと、強豪との対戦が続いた。その間にELが2試合とドイツ杯2回戦が組まれ、試合が途切れなかった。疲労が溜まっているのを隠せないうえ、ELは仮にこの試合を落としてもまだ巻き返せるだろうという雰囲気が感じられた。

 長谷部誠はこう語った。

「もちろん試合自体は勝ちにいくというのはあったんです。実際、最後まで点を取りにいったことで、最終的にやられたんですけど、サッカーの難しいところは、潜在的にそういうもの(引き分けでも及第点というような考え)が入ってしまうと、少し受け身になったりすることがあると思う。チームも自分自身も、まだまだ未熟、成熟していないなというか……」

 立ち上がりのフランクフルトは、後方からビルドアップしながら攻撃を組み立てていった。相手もさほどプレスにこなかったため、ボールを保持し主導権を握ることが可能だった。だが、時間が経つにつれて様子が変わってくる。前半35分ごろ、ベンチから指示があったのだろう。リエージュが前からプレスをかけるようになる。これで、フランクフルトはバタついた。主導権を握っていた間にゴールを奪えなかったため、急に焦りを感じた様子だった。