2019.11.08

ドゥンガも西川潤を絶賛。スカウトが
注目U-17W杯「金の卵」リスト

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳translation by Tonegawa Akiko

 開催中のU-17W杯は金の卵の宝庫。スタンドには世界中のクラブチームのスカウトがずらりと80人以上並んだ。そのほかにもエージェント会社や代理人、代理人を目指している弁護士などが観戦。試合は選手のショールームのようだ。

スカウトたちやドゥンガから高く評価された西川潤 photo by Sato Hiroyuki 注目されているのは得点王争いをしている選手なのかといえば、実はそうではない。決勝トーナメント1回戦まで5ゴールでトップのオランダのソンチェ・ハンセンも、それを追うオーストラリアのノア・ボティチも、スカウトたちが興味を持っている上位の選手には入っていない。

 逆に注目を浴びているのは、たとえば日本のGK鈴木彩艶(ざいおん)だ。彼はグループリーグで1失点もしていない。おかげで日本は24カ国中、唯一、無失点で決勝トーナメントに勝ち上がった。無失点がいかに貴重かは、ここまでのデータを見ればよくわかる。グループリーグ全36試合で、決められたゴールは123と、非常に多いからだ。

 インテルのユースチームに所属するイタリアのデニャンド・ウィリー・ノントは今大会最年少の選手。ソロモン諸島相手にすばらしいゴールを決めたが、この時、彼はまだ15歳と11カ月だった。ここまですでに3ゴールをあげ、イタリア代表でレギュラーの座をしっかりとつかんでいる。パワフルでプレーのセンスもあり、なによりそのスピードには圧倒される。

 ブラジルのガブリエル・ヴェロンは国内では人気の注目株だ。すでに名門パルメイラスに所属し”ガブリエル・ジェズス以来の有望選手”とも言われている。パルメイラスはすでに彼が契約途中で移籍する場合の違約金を6000万ユーロ(約72億円)までに釣り上げた。大会後はトップチームでプレーをするはずだ。ブラジルからのもうひとりはカイオ・ジョルジ。すぐにでもA代表に選ばれておかしくない選手だ。ネイマール、ロビーニョなど多くのスター選手を輩出しているサントスの所属で、U-15ブラジル代表時代には3試合で4ゴールを決めた実績を持つ。

 フランスのアルノー・カリムエンド=ムインガは誰もが大会のトップ選手に選ぶストライカーだろう。韓国戦での彼のボールポゼッションとスピードあるプレーは、まるでワンマンショーのようだった。同じくフランスのアディル・アウシシュも危険なストライカーだ。2人は同じパリ・サンジェルマンの所属で、すでにトップチームでプレーしている。